誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)って聞いたことはありますか?
みなさんご飯を食べていて、急いで飲み込んだ時などに、のどに詰まったり
気管に入って咳き込んだりしたことがありませんか?
食物や唾液、逆流した胃内容物などが、食道に行かず誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥」といいます。
最悪の場合、誤嚥により口の中に含まれる細菌が肺へ到達すると、肺炎を引き起こしてしまいます。
誤嚥性肺炎は肺炎の一種なのですが、お口・歯の清掃不良が原因で、誤嚥性肺炎になる可能性が高いです。
日本の死因順位、、、
- がん(悪性新生物)
- 心疾患
- 肺炎
肺炎で亡くなる方の96%が65歳以上であり、肺炎は高齢者にとって死の病といえます。
高齢者の肺炎の多くが「誤嚥性肺炎」といわれています。
加齢に伴い飲み込む力が少しずつ弱ってしまいます。
若い時にはむせることで大事には至らないですが、中高年になると、せき込んで吐き出す力も弱くなるため、窒息する場合もあります。
誤嚥性の肺炎を繰り返すと、生命にかかわることも少なくありません。
口の中に食べカスなどが残り、歯磨きをせず放置しておくと口内細菌が繁殖。
歯周病を併発し、誤嚥によって細菌が肺に入ると、重症の肺炎を起こしやすくなります。
たかが歯磨き、されど歯磨き。
食後は毎回きちんと歯磨きをし、いつも口の中を清潔にしておくことが大切です。
お口の衛生はもちろん大切なのですが、他にも予防法がいくつかあります!!
1.発音のトレーニング
「パ、タ、カ、ラ、」を繰り返し発音する。
これらの音を発する時には、食べ物を飲み込む時と同じ器官(口、舌、のどなど)を使うので、器官を鍛えることができます。
2.口・舌のトレーニング
口・舌の緊張をほぐし、リラックスさせることで、飲み込む時の筋肉運動をスムーズにさせてあげる。
口のトレーニングは、ほおをふくらませたり、へこませたりを繰り返します。
舌の場合は、思い切り前に出したり、引っ込めたりします。(ベーと舌をだす)
3.ゆっくり食べる
噛む回数を増やして、急がずゆっくり落ち着いて食べる。
これは、肥満対策にも効果的です。
4.とろみ食を積極的に食べる
高齢者の場合、パサパサしたものや噛み切りにくいものほど飲み込むことがむずかしい。
また汁気の多いものは(みそ汁・お茶など)むせやすい傾向がみられます。
さらさらしていて、気管へ流れ込みやすい。
パサつくものには片栗粉やゼリーでとろみを付ける。
…etc
お口の健康は全身の健康と関連性がとても高いです。
誤嚥性肺炎は睡眠時に無意識におこることが高く、
寝たきりの患者さんによく起こるケースが多い。
口腔内の唾液が気管➔肺へと流れ、唾液中の細菌が肺に。
普段からお口のケアは欠かさず、きれいに保ちましょう( ˘ω˘ )

