「癒合歯ですね。。。」
と乳幼児健診などで診断を受けて、初めてお子様が癒合歯であることに気づかれた
お母様も多いのではないでしょうか。。。
聞きなれない病名に戸惑い心配で歯科医院を受診しようか悩み、
インターネットで色々な情報を検索された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
★今日初めてブログをみて癒合歯という言葉を知った方にも今後の雑学として
知って頂けたら光栄です。
癒合歯は歯の先がM型やハート型に割れたような形態をしています。
よくみられるのは上顎よりは下顎の乳中切歯と乳側切歯(AとB)、
乳側切歯と乳犬歯(BとC)にみられ、発生率は乳歯の場合1%から5%と言われています。
2つのつぼみが1つにくっついたものなので、
歯の数が少なくなります。そのために後継の永久歯に影響がある可能性があります。
永久歯への影響って??
1永久歯が正常に2本生えてくる
2永久歯が1本少ない
3永久歯が2本ともない
などさまざまなパターンが考えられます。
歯は胎生6週目(約妊娠2カ月目)に上顎突起と下顎突起の口腔粘膜上皮が増殖して
肥大し間葉組織中に陥入して歯堤をつくることから始まります。
癒合歯の原因として考えられるのは、
この時期に何らかの原因で隣の歯とくっついてしまうという見解が有力で
はっきりとした原因はわかりません。
4歳~5歳以降にレントゲンで写真をとれば癒合歯の下の永久歯の数や形態がわかります。
癒合歯だからといってこれといった治療はないですが癒合した間の溝に生じやすくその溝に汚れが
溜まりやすく虫歯になりやすいです。
虫歯にならない為に溝をシーラントで充填するなどの予防もあります。
生え変わりがうまくいかない可能性もあります。
通常は乳歯の根っこが徐々に吸収されてグラグラと揺れて自然と抜けますが、
癒合歯の場合、根がうまく溶けないで永久歯が生えるのを邪魔してしまうことがあります。
そのために、抜けない癒合歯は抜歯するなどの対策が必要な場合があります。
私も下顎の乳側切歯と乳犬歯の癒合歯でした。
虫歯にはならずに自然と抜けて子供ながらに不思議な形をした歯が抜けたと思ったのを覚えています。(その歯は家の屋根に投げました)
大事に保管しておけばよかったなと今は思います。
ただ後継の犬歯は生えたものの側切歯が1本生えませんでした。
幸いなことに、もともとの歯が人に比べて全体的に大きいために綺麗に並んでいます。
(癒合歯の状態や形態によってかわってきますのであくまでも参考程度ですが)
詳しくはご相談ください。

