彼が久米歯科クリニックを初めて受診されたのが、いまから18年前、まだ
20歳前の若々しい青年でした。
料理関係の仕事をしながら、合間をみつけて歯の治療のために通院し、その後お口の健康を
維持するため 歯のメンテナンスに通ってくれていました。
そんな彼があるとき、
愛知県へ引っ越すことになりましたが、4ケ月に1回のメンテナンスには通います!!
と言ってくれました。
私は本当にそんなことが可能なのだろうか?と思いました。
引っ越ししてもう10年以上は経つと思います。
彼は1回も欠かさず新幹線を乗り継いで岸和田までお口のメンテナンスに通い
続けてくれています。
そして、今月もある日の夕方最終の時間にこられました。
ケアを受けられたあと、受付でスーツケースを開け、冷蔵されたケースの中から10数個の
手作りのチョコをだしてくれました。
スーツケースはほとんどチョコで占領されていました。
仕事柄、チョコレート造りが得意なんだと思います。
十数年以来、折を触れては それはそれは美味しい手造りチョコをもってきてくださいます。
彼と話しながら 作っている時の気持ち、運んでいくれている時の様子が目に浮かび
涙がでてきました。
長く予防歯科を続けて あらためてその意味を教えられた気分です。
長く来院者とつながることが予防歯科の肝です。
はじめて来院された20歳前の頃のやさしい感じをそのままに、今では落ち着いて
素敵な大人の男性に変化していました。
本当にありがたく、うれしく思いました。
これからもしっかりお口の健康のサポートが出来るよう精進して参ります。
院長

