食中毒の予防には
①手洗い
②食べ物に熱を加える
③食器をよく洗う
などがよく言われますが、 食中毒の予防は 「よく噛む」ことから というドクターは案外多いのです。
どうしてそう言われているかのかを考えてみます。
食中毒の菌は、食べ物と一緒に口から入り、胃の中では胃液が分泌されます。
動物の進化では、はじめに腸ができて、後から胃ができたそうです。
それは動物が生きるために、腸を通じて栄養分を吸収しなければいけないからです。
では 胃はなぜできたのか?
それは 食べ物を保存するためです。
貯蔵庫である胃は37°Cくらいなので雑菌が繁殖しやすく、その菌を殺すために
胃液がつくられたんだそうです。
胃液は強酸でPH1~2と言われます。
もし 胃液を皮膚の上に垂らすと 水ぶくれができるそうです。
食べ物に付着した菌は、本来胃液によって殺されるはずですが、何らかの理由で
小腸まで届くことがあるのです。
O-157の菌が流行したとき、 同じ食べ物を食べて全く無症状だった子供が3割いたそうです。
この理由を以下のように説明されています。
よく噛まない人は唾液で食べ物を飲み込まずに 多量の水分で流し込みます。
その水分の流れで、胃からすぐに腸に届くのです。
そうして胃で殺されなかった菌が腸に達して食中毒を起こすのだそうです。
よく噛めば、食べ物の表面積が大きくなって 胃液によく触れるので予防につながるのです。
よく噛むって大事だね!

