あごが鳴る、口が大きく開かない、あごが痛むなどと言った症状はありませか?
・アゴを動かすと音がする
アゴを動かしたとき、耳の前あたりで「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」と言った音を感じる。
・口が大きく開かない
正常では縦に指3本分(40~50mm)くらい開くが、2本程度(30mm)もしくはそれ以下しか開かない状態。
・アゴが痛む
アゴの関節および頬やこめかみの痛み。口の開け閉め、食べものを噛むときなど、アゴを動かした時に痛むのが特徴です。
この3つが顎関節症の3大症状です。
他にも
・いつもの噛み合わせと違う感じがする
アゴの関節や筋肉に問題があると、アゴの動きに変化が生じて噛み合わせが変わります。
・口を完全に閉じることができない
ごくまれに、アゴの関節内の構造に異常があり、口を完全に閉じられなくなる場合があります。
顎関節症の患者さんは子供~高齢者まで幅広くみられる病気ですが、年齢では10代半ばから増え始め20~30代がピークで女性は男性の2~3倍の来院数だそうです。
なぜ女性が多いのかはよくわかっていません。
ですが、こんな原因があるともいわれてます…。
・女性の方が筋肉の緊張やストレスに対して感受性が高く痛みに敏感で健康にたいする関心が高い。
・男性よりも骨格や靱帯が弱い
・女性ホルモンに関係がある
年齢的には、10代半ば頃から増加するのは歯や骨格が成長し大人になる時期であること、
精神的にも思春期であり社会的な生活も複雑になるため、また30代以降は来院患者数が減少するのは顎関節の変形はあってもそれに慣れてうまくつきあえるようになるため、などといわれます。
顎関節症の原因は?
・良くないクセ、習慣
(うつぶせ寝、ほおづえ、ねこ背、高い枕)
・噛み合わせ
・ストレス
・ブラキシズム
(強いくいしばり、歯ぎしり、歯をカチカチならす)
・左右のどちらか一方でばかり噛む
・アゴと肩で電話をはさむ
・外傷(ぶつける)
これらの原因で肩こりや頭痛、食欲不振、全身の症状もでてくることがあるそうです。
予防方法
片側の咬み癖をやめる咬み合わせを治す
日常のストレスを少なくする
頬杖をやめる
睡眠時の姿勢に気を付ける(うつぶせ寝や手枕など)
高い枕の使用をやめる
日中の食いしばりをしない
良い姿勢を保つ
顎関節症は一度発症すると治りにくく、再発の多い病気です。発症の原因も日常生活での要因も多くありますので予防できる所は自分で心がけて予防しましょう。

