子供や赤ちゃんには ほとんどありませんが、中高年になると5人に1人くらい
口が乾く(ドライマウス)症状を自覚しているそうです。
ドライマウスの症状
①口が乾いて、話がしにくい
②食事の時に、お茶や水がないと飲み込みにくい
③夜間、トイレに行った時 口の渇きが気になる
④虫歯や歯周病になりやすい
⑤口角炎やガンジダ症や舌にひび割れがおきやすい
唾液が減少し酸性化すると、ガンジダ菌や虫歯や歯周病の原因菌がより繁殖するのです
⑥最も怖いのは、風邪症状や肺炎にもなりやすい事です
口の中には いろいろな微生物が共存してバランスをとっています。
そして 外から入ってきた細菌を、すでに共存している微生物が排除することで
感染を防いでくれているのです。
もし、唾液が減少するとそのバランスが崩れ、感染を防御できなくなり
全身的にダメージを受けるのです。
これからドライマウスの原因やその対処法などについて何回かに分けてお話しします
ドライマウスの4大原因とは
①筋力の衰えと老化
唾液をつくる唾液腺という組織を筋肉が囲っています。
その筋肉の刺激で唾液を分泌しています。
その筋力の低下が原因と言われています。
筋力が衰えると、寝ている間に舌が重力で下がって気道を塞ぎ、口呼吸をして乾燥するのです。
また、老化すると唾液腺も萎縮するので、年令のせいもあるようです。
②ストレス
唾液腺は 自律神経の支配を受けています。
人間がストレスを受けると、交感神経が活発になり ネバネバした唾液を多く出し
口や喉が乾燥します。
講演会などで講師のテーブルにコップと水が置いてあるのはそのためだと言われています。
逆に、楽しいと感じる食事や趣味やおしゃべりなどの時間では、サラサラの唾液が多く出て
口が乾く感じがありません。
③薬の副作用
一般的に 睡眠薬、精神安定剤、風邪薬、抗アレルギー薬などは
ドライマウスを起こすことがあるようです。
他にも降圧剤、不整脈の薬など非常に多くの薬剤も原因になるそうです。
ただしこれらの薬は、医師の診断のもとに処方された薬なので
自分の判断で服用を止めることは絶対にしないでください。
どうしても口の渇きがつらいときは、主治医に相談してもいいかもしれません。
④全身疾患
シェーグレン症候群
糖尿病
脳血管疾患
鼻づまりをおこす疾患(風邪や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの鼻炎)
などが4大原因といわれています。
次回は唾液のお話についてしてみたいと思います。

